メルシーブログ

僕にとっての最高の料理

2026.05.8
こんにちは。メルシーです。

今日は、料理のお話です。


ひとえに料理と言っても、たくさんの種類があります。和食を見てみても、懐石料理やお寿司にうどんやそばなど。お正月のお雑煮のように、郷土料理をみても様々でその地方の特徴や歴史が色濃く出ています。和食だけでも挙げてみるときりがないほどの種類の料理があります。

その中でも、僕が進むべき道として選んだのは、フランス料理でした。子供の頃、何故かテレビにかじりつくように熱中して見ていた料理番組がありました。出てくる料理が全て見たことのない料理ばかりでわくわくしました。いつか食べてみたいと思いながらも想像もつかない世界だったのです。

その中でもフランス料理が特に僕の頭の中に刻みこまれていたみたいでした。僕もあんな料理が作りたい。誰も見たことのない料理を作りたい。そんな思いで踏み込んだ世界にのめり込んでいきました。専門書を読み漁り、毎日時間を惜しんでは勉強しました。その世界の中にいるうちに僕の中で偏った考えが生まれてしまったのでした。フランス料理はこうだから他の料理より美味しい。フランス料理が最高なんだ。今まで食べた料理で一番美味しい料理は何ですか?という質問に対しても高級食材を使った料理の名前を挙げていました。世間でいうA級グルメやB級グルメといった風に僕のなかで料理を勝手にランク付けしていたし、この料理にはこの食材が入っていないといけない。それが入っていない料理は料理だとは言えないものだと言い張っていたんです。それが、こだわりだと言えば、それまでなのですが、あの時の僕は熱中するあまりに怠慢だったのだと思います。

そんなある日ですね。数年ぶりにおばあちゃんに会いにいくことになりました。行くと約束した日の、一週間前におばあちゃんから電話が掛かってきました。「今度、来るときに何が食べたい?」それに対して僕は、何でもいいよと返事をしたと思います。それから当日を迎えて、おばあちゃんの家に着くと料理がたくさん用意されていました。唐揚げに小鯛の南蛮漬け、海老フライに煮っころがし。お刺身に魚の煮付け。唐揚げを一口食べたときにびっくりしました。めちゃくちゃ美味しかったのです。他のどの料理もびっくりするくらい美味しいものばかり。

僕なんかが作る料理よりも全然美味しかったのです。その理由は明らかでした。おばあちゃんは僕が来る一週間も前から、僕の為に何を作るのかを考えてくれました。僕を喜ばそうとしてくれていたんです。その思いが、あれだけたくさんの料理を用意して待っててくれていたんです。

思い出したんです。唐揚げは僕が小っちゃい時から好きだと言っていたことを。そして、思い返してみると、どの料理も僕が以前に美味しいと言って食べていたものや好きだと言いながら食べていたものだったのです。おばあちゃんの「思いやり」がいっぱい詰まった料理だったのです。

大事なことを忘れていたんです。僕が子供の頃から好きだと言っていた唐揚げはおばあちゃんの家にいくと必ず出てくる料理でした。僕にとっての最高の料理は、思いやりが詰まったおばあちゃんの料理だったのです。

誰かにとっての最高の料理はみんなそれぞれであること。比べる必要はどこにもありません。そして料理は思いやりを伝えるものなんだということでもありました。僕の作る料理は、まさに自分に向けたものであり、ただの自己満足だったことに気付けたのです。それから、僕は料理を作る時は、「思い」を大切に意識するようになりました。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー